01 ニートからの脱却案
ニートの殆どが、内心では、今の環境に甘んじていて良いとは思っておらず、大小の不安を抱えながら、または現実から目を逸らしながら生きています。
経済的な問題だったり、将来一人になってしまうことへの不安だったり、自分が生まれてきた意味だったり、考える筈です。
どうにかしようとする気力も沸かず、一歩踏み出そうとする勇気も沸かず、何をして良いかも分からず、結局はそのまま無為に人生を浪費し続けるわけです。
「なんと勿体ない」
勘違いしてはいけないのは、現在の日本に生まれたのは幸福だということです。
戦争もなく、働かなくても生きていける。
親が悪い、学校が悪い、会社が悪い、環境が悪い。
そういうことも実際にあるでしょう。でも、常に戦争状態の国で生まれるより、遥かにマシな状態です。何も悪いことをしていなくても爆撃されて死ぬことに比べたら、遥かにマシな状態です。お金は無くとも、好きな場所に行く自由も、好きな食べ物を食べる自由も、好きなことを叫ぶ自由もあります。遥かに多くの希望が残っています。
ニートから脱却するには、まず小さく一歩を踏み出すことです。
儒教の「礼記ー大学」の一説に、「修身斉家治国平天下」というものがあります。
身を修め、家庭を整え、国を治め、天下を平和に導く。
何事もまずは身の回りから。簡単なことから一歩一歩。
最初の一歩は、それが何の役に立つんだと思いますが、歩き始めることが肝要です。
脱却手順1 まずは身から
風呂に入って髪と身体を洗いましょう。髪型を整えましょう。
まずは自分の身体からです。外に出ないとしても、しっかりと洗濯された服に着替えましょう。男性でも、女性でも見た目は大事です。
他人に気を使う必要がないので難易度は低めです。
「自分の身を綺麗にしたところで、人に会わないのだから、意味がない?」
意味はあります。着飾ることにより、自らを鼓舞するのです。
脱却手順2 次に身の回り
部屋の掃除です。いらないものは思い切って捨てましょう。いるものは整理整頓しましょう。部屋が汚いと、新しく何かを始める気力が失われます。
これも他人に気を使う必要がないので難易度は低めです。
「どうせ汚れるのだから、意味がない?」
意味はあります。
部屋を片付けることで、仕事を一つこなしたという満足感が得られること。また部屋の中で行う全てのことで効率が上がるようになります。
脱却手順3 次に周囲との接触
家の手伝いです。親がいれば、親に教わりながら風呂やトイレや庭の掃除をしましょう。
教わるということが大事です。その人が経験から学んだことを無償で教えてくれるのだから、言葉には出さなくても、感謝しましょう。
少し大変ですが買い物にも行ってみましょう。
なお、預かったお金で余分なものを買ったり、パチンコに行ったりしてはいけません。信用が失われます。あくまで言われた物を買ってくるお仕事を遂行します。うまい棒ならギリギリ許されるかもしれませんが、そこは耐えます。信頼とは積み重ねるものなのです。
いつまで耐えれば良いのか?
・・・ずっとです。親の金と言えども、それは人の金です。
他者が介在するので難易度は中程度です。
脱却手順4 次に身内以外との接触
いよいよ求職です。儒教のように家庭を整えた後、いきなり国を治めるのは無理なので、一般的な求職から始めます。
人と関わりたくない人は、ユーチューバーや、小説家、投資家という選択肢もありえますが、余程、才能と運と資金がないと難しいものです。諦める必要はありませんが、まずは資金を溜めるために働きましょう。
働くということは、赤の他人が関与してくるし、体力的にも辛いし、自由な時間も無くなるし、それまでの経歴を馬鹿にされるなど辛酸を舐めることもあるので、高難易度です。
ただし、お金を稼ぐことが出来ます。
02 ニート脱却の心構え
心構え1 他人のせいにしても得はない
家族が悪い。学校が悪い。社会が悪い。運が悪い。その通りかもしれません。
スタート地点、或いは中間地点で、大きく出遅れてしまう可能性があります。しかし、肝心なことは、そう嘆いても何も解決しない点です。
また誰からの賛同も得られません。なぜなら多かれ少なかれ、みんな同じ環境を経験して、それでも一生懸命働いているからです。もしかしたら、同情はしてくれるかもしれませんが、第三者がそれ以上、何かをしてくれるわけではありません。
自分の最大の味方は自分です。他人はもとより、親であっても救いの手を差し伸べてくれるとは限りません。
誰も助けてくれないときは、自分で動く必要があるのです。
心構え2 他人のことより自分の信念
他人の目を気にして動けなくなることがあります。
ただ、どんなに優れている人間であっても、東大を出ている政治家だって、大企業の社長だって、アイドルだって、オケラだって、アメンボだって、中傷くらい受けますし、毛嫌いしている人もいます。
他人からの評価なんてそんな曖昧なものです。
一番大事なのは他人ではなく自分からの評価です。
心構え3 謙虚さは大事
他人とのコミュニケーションに慣れるまでは、誰に対しても謙虚さと勤勉さを心掛けましょう。つまらなくても良いんです。真面目人間でも良いんです。
コミュニケーションに慣れてきてから、オリジナリティーを出していきます。
心構え4 感情と表情を切り離す
仕事を任された時には、嫌な表情を表に出してはいけません。ましてや、不平を口に出してはいけません。
「自分は優秀なのに、この仕事は自分の能力を生かし切れていない」と思うのも宜しくありません。
仕事とは信頼の積み重ねです。雑用すら出来ない人間に、重要な仕事が任されることはありえません。
心構え5 ジシン
なんでも良いのですが、自分の武器を作りましょう。
スポーツでも、将棋でも、プログラミングでも、漢検でも、TOEICでも、簿記でも、何でも良いのですが、それが自信にもなるし、その特技こそが自身になります。
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