「年金制度」を良くしたい

01　現行の年金制度の問題点を整理

問題点１　不公平感

年金の掛け金を納めているにも関わらず、生活保護の制度と比べて有益な点が少ない。

受給額の多寡を別としても、生活保護の制度の方が優位な面（保険料の免除、各種の税の非課税、NHKの受信料の免除等）が多いため、年金の保険料を納めている者にとっては極めて不公平を感じることになる。

問題点２　時代との不適合

高齢化が進んだため、現役世代が高齢者を支えるという賦課方式は、時代に適合しなくなっている。

問題点３　信頼性がない

厚生労働省は、「年金制度は破綻しない」と明言しているが、受給金額を引き下げるか、受給可能年齢を引き上げることを許容するという条件がつくので、年金を老後の生活の当てにしている人にとってみたら、実質的には破綻しているのと大きく変わらない。

問題点４　財源

現在、年金には国庫負担分がある。国庫負担分はいわゆる税金であり、年金制度が破綻に近づけば、増税ということになりかねない。

「年金の保険料の引き上げ」＋「増税」で、現役世代は更に苦しくなることが予測される。

02　現行の年金制度の改良案

改良案１

「生活保護制度を改良」して、年金受給者との不公平感を解消する。

生活保護より、年金生活の方がメリットがあれば、不平も出ないし、保険料の支払いを拒否する人も減少します。むしろ、そういう制度でない今の状態がおかしいのです。

改良案２

国が少子化対策に本腰を入れる。現行の賦課方式をキープするのであれば、支えられる高齢者を減らすか、高齢者を支える現役世代を増やすしかない。

高齢者を減らす政策は非人道的かつ非論理的なので、現役世代を増やすしかない。

改良案３

年金制度を「積み立て方式」にする。

自らが支払った分を、自らの年金に充てる方式なので、少ない現役世代で多くの高齢者を支える「賦課方式」に対する不満が解消される。

「積み立て方式」では、貨幣価値が大きく変わった時（インフレがあった時）困ることになるが、政治や経済がある程度熟成してしまった日本では、短期間に大きく貨幣価値が変わることはないと考えられる上、積立金の運用で、インフレリスクを減らすことが出来る。

改良案４

年金制度を撤廃する。

今まで掛け金として払われた分を国民に戻し、年金制度を完全に撤廃する。今後は全てを自己責任でということですが、この方法を取った場合、恐らく生活保護者が増大することになるので、✖です。