01 空き家の問題点
問題点1 管理するのが面倒
空き家の所在地は、居住地から距離が離れていることが多く、草取りや、掃除などの管理に出向くのに手間が掛かる。
放置した場合、近所から苦情を言われることもある。
問題点2 費用が掛かる
固定資産税や、別荘管理費などの費用が毎年掛かる。
管理を業者に依頼すれば、その分の費用も掛かる。
問題点3 処分が難しい
空き家や空き地の処分は実に難しい。
立地が悪いと、価格を安くしても売却が出来ないし、寄付も受け付けてもらえない。
相続などで受け継いだ場合、相続人間で話がまとまらないと、実質的に売買も賃貸も出来ない。
02 改良案
改良案1
所有者に更地(他者の権利も抹消)にしてもらった後、市町が無償で引き取る。
国庫帰属法による寄付が2023年(令和5年)4月27日に施行されましたが、管理費10年分を負担しなければならない等、消費者に負担が大きいままです。また売買により取得した土地は対象外で、相続で取得した土地に限られているのも難点です。
改良案1のメリット
所有者側のメリットとしては、使用しなくなった不動産に関して、税金を支払わなくて済む点が挙げられます。
また、不動産の処分に当たって、通常は専門家(司法書士や宅建業者、行政書士、土地家屋調査士)などに相談し、売却努力をしますが、そこまでやっても売れない物は売れません。そういった労力が大幅に軽減されることになります。
行政側にとっては税収が少なくなりますが、取得費が掛からずに不動産を取得することができます。空き家で処分が難しい物件は、総じて立地が宜しくない物件でしょうが、最低限のインフラは整っていることが多いので、リノベーションして、移住を推奨するなどの活用。同じ地域で数が集まれば観光用途、産業用途としても活用する道が開けます。
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